高橋 晋作

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「一万三千円になります。」 レジの女性がにっこり笑う 「はい???」 晋作は驚き本を手に取る 「ちょぃ 貸して・・・・・・・・・・・ 税込み一万三千円」 ボソッと晋作が口にする。 そこにはしっかり、その値段が書かれていた。 「たった三ページの本が!!!!こんな高いんかい!!!」 晋作はおもわず大声を上げた。 すると周りにいた人が一挙にこちらに注目していた。 『マズい俺、輩みたいやん・・・・』 晋作はしばし考えて口を開いた。 「・・・・・・・・・買います。」   「ぁ! ありがとうございます。」 少し俯いていた店員がにっかりと笑う。 晋作が買ったのも無理はない、彼は無性に続きがよみたかったのだ。 「くそぉ~ カメばばがおらんかったら~」 晋作はそう呟くと 近くの椅子に越しをかけ、続きをよんだ。
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