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ただでさえ、学校の終礼と共に
電車の終電が出て、街が眠りにつくのが早い学園都市の中。
その研究所の一室。
とある少年のいる部屋は、簡素な部屋だった。
最低限の生活に必要なもの。
ベッドやクローゼット、机や椅子だけしかない部屋で、その部屋には一つしか窓が無い。
その窓からは、夜の月明かりが微かに部屋に射し、街の静かさが漂ってくる。
そんな、月明かりに照らされた寂しい部屋に、ベッドの上に、膝を抱えるようにして座っている、長めの茶髪をした少年がいた。
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