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しかし、ここで「常識的な世界の法則からはずれた認識」により
「観測」を行うことができれば、
本来の確率を無視して、起こりえないはずの「収束」を引き起こすことが可能となる。
この理論を実践したものが、「超能力」の正体である。
能力を使用する際に用いる「異常な現実認識」を「自分だけの現実(パーソナルリアリティ)」と呼び、「手から炎を出す可能性」「他人の心を読む可能性」などの可能性を拾い上げることで、通常在り得ない現象を引き起こす。
「自分だけの現実」の観測が可能ということは「まともな現実から切り離されている状態」という一種の精神障害と同義であり、
学園都市で行われる開発術とは、投薬や電気ショックや催眠術などで人工的にそれらを誘発する技術のことである。
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