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小学3年生の夏、父の実家に泊まりに行った夜の出来事です。
当時の田舎の夏の夜は、一階でも網戸にしたまま寝るのが普通でした。
まだ寝る前で、窓を正面に座ってお喋りしてると、窓の外で白いしなやかな手が、おいでおいでと招いてました。
姉妹や従兄弟も一緒だったのですが、見えたのは私だけでした。
まだ幼かった私は、怖くて泣きじゃくってばかりでしたが、その後家に戻ってからも、その白い手は、しばらくの間、私にまとわり付いていました。
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