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「…………ぷっ、くく」
「綾音?」
「ぷっ、ふふふっ」
「ちょ、オイ……?」
「あっははははっ!ふ……っくくっ、ごめんリクっ!あははっ」
「はぁ……?」
イキナリ笑い出す私。
そんな私に呆気に取られたように、ぽかん、と口を開けたままの陸。
ごめん、陸……。
笑いが止まらない!
「ひっ、ひぃっ、ふふっ、あははっゲホッゴホッ!……っ、あー笑った笑った。熱上がったかも」
「そんだけ笑ってりゃ熱上がって当然だろ……」
最早、呆気に取られる所か溜息を吐かれながら呆れられてる辺り私は陸の瞳に紛れも無く危なく可笑しい人に映ったようだ。
まぁ、当たり前だけど。
「……ったくコレでも飲んで落ち着けよ」
「ありがと」
おそらく風邪だろう熱と笑った所為の熱さで上がった体温と蒸気して真っ赤であろう顔を見ながら呆れ気味にコップに入った水を差し出してくれた陸にお礼を言って私は、その水をゴクゴクと飲み干した。
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