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「ふー……」
「落ち着いたのかよ?」
「ん、お蔭様で落ち着いたよ」
「ふーん、ならイイけど。てか、なんで、あんなに爆笑してたんだよ……イキナリだったし」
訳、解んねぇ。
そう言って頭をガシガシとかじる仕種が、なんとも言えなく愛らしい。
男の子に、そんな事言うのは失礼かもしれないけど本当にそう思うんだから、しょうがない。
……まぁ、笑い出した理由も似たようなもんなんだけどね。
「理由、知りたい?」
「んー、まぁ……気になるし」
「ふーん」
陸は、こう言ってるけど実際はカナリ気になっている筈。
なんで解るかって言ったら……まぁ、あんまり口にしたくは無いけど私達は双子で。
おまけに付き合いも長いから誰もが気づかなくても本心隠そうとする時の動作や仕種を互いに知り尽くしているから。
今も、その仕種の中の一つをしていたし解ったってヤツだ。
……てな訳で私が爆笑してた理由をスグに話してもイイっちゃイイんだけど。
「えー……どうしよっかなぁー」
「……なっ!?」
イジワルしてみちゃいました。
「べっ、別に、そんなに気になってる訳じゃねーし」
わお、ツンデレですか。
「ふーん、いいんだ」
「や、別にイイって訳じゃ……寧ろ気になるってゆーか……っ、あ~~もうっ!?」
ふふっ、パニくってるパニくってる、
こんな陸を見て可愛いってドキドキする私は重症かもしれない。
や、寧ろ変態!?
いやいやいや、そーじゃないだろ私。
あんまり、からかっちゃ可哀相だしソロソロちゃんと教えてあげなきゃだよね。
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