白髪のオズ

14/23
前へ
/283ページ
次へ
ナギはカレンの言葉に冷や汗ダラダラだ。 それを見たジルベールはクスクス笑う。 「先生、いじわるね」 そう言って、右手の人差し指を割れたガラスへ向けて、横に8の字を書いた。 すると、たちまちステンドグラスは何事もなかったかのように元通りになった。 「心配しないで。壊れた物を直す位なら簡単よ」 「あ、ありがとうございます」 今にも泣きそうだったナギは、安堵した。 「あー、もう少しからかいたかったのに~」 カレンは残念そうだった。
/283ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2030人が本棚に入れています
本棚に追加