白髪のオズ

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ナギの学校は学年毎に、A組~F組があり、Aから順に優秀な者…とクラス分けされる。ナギは最下位のF組で、それでも追い付けていない状況だ。 クラスメイト達はすでに杖を使って具現化し始めているのに、ナギはまだほうきで飛べない状況。それで今日も1人先生とマンツーマンで練習というわけ。 「どうしたんです?オズ」 そんなナギを遠く見つめるジルベールに少年は声をかけた。 「いいえ、何でもないわ。行きましょう。マキ」 マキと呼ばれた茶色いオカッパ頭の少年は、代々オズの守衛を務めているアルベルト家の末裔だ。アルベルト家始まって以来の秀才と称えられ、もの凄い魔力を秘めている。
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