白髪のオズ

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「オズ!中を覗いてないのに燃やすなんて…」 まだマキは納得してなかった。 それでもジルベールは冷静に言い放つ。 「あなたも分かるでしょう?読んだところでどうしようもないわ」 「…。」 そう言われるとマキは何も言えなくなった。 (オズ…あなたは…。) 「マキ。私は少し教会に行くわ。少し一人になりたいの」 「しかし…!!」 「お願い。私は大丈夫よ」 ジルベールはニコッと笑った。 「…分かりました」 マキはジルベールが教会に入るまで静かに見送った。
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