君といるだけで

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    思わず声に出していたらしい。     それを聞いた田村は丁寧に説明してくれた。   「最初はね聖に頼んだんだけどね、『そういうのは妹がいる佑介の方が詳しいよ。』って言われたから…」   そう、川村の真似(あんまり似てなかったけど…)をしながら言った。     そういえば、下の妹と買い物に行ってた時、川村と偶然会ったっけ…     確かその時に川村が 『佑介って…ロリコン!?』 とか言われて妹だ、って言ったんだったな…   「でさ、その田村の妹はいくつになるんだ?」   「あ、うん。今年で6歳になるんだ。」   一緒だ。   俺の下の妹も今年で(多分)6歳だ。   実際よく覚えてねぇけど…   「でね、田中君…いいかな?一緒に誕生日プレゼント選んでもらっても…」   「あぁ、別にいいぜ。」           という訳で今に至る。     田村と出掛けられる機会なんてなかなかないし、役得だ。   「あ、これ、真理が好きそうだなぁ。」   妹は真理っていう名前なのか…   「どれにするか決めたのか?」   「えっとね…コレか、コレか…コレ。どれにしようか迷ってるんだよね。」       .
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