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いつものように帰ってるはずなのに、いつもより空気が重たくて…
「あのね、大地…。」
「どうした?」
「今日、大地の家に行きたいんだけど…ダメ?」
「別にいいけど…。」
「じゃあ、行く。」
僕達は大地の家に行くことにした。
今日こそ大地に聞くんだ…
僕のことを、好きなのか、嫌いなのか…
「もうすっかり俺の部屋の場所、覚えちまったな。」
「何回も来てるもん。」
そんな会話をしながら大地の部屋に向かう。
いつもはなにも考えないで歩く道でも、今日ばっかりは嫌なことばかり考えてしまう…
マイナスの方向にしか考えられなくて、泣いてしまいそうだ…
部屋に着けば、緊張もピークに達する。
なかなか切り出せなくて、沈黙が流れる。
いつもならなにかしら喋っているから、大地も不思議そうに僕を見ている。
少しだけ勇気を出そう…
嫌いなら嫌いでいいじゃないか…
恐れちゃダメなんだ。
「大地は、僕のこと…嫌い?」
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