君といるだけで

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    1つ目は小さい女の子が好きそうな、ユカちゃん人形。   服を着せ替えたり…とにかく色々出来るらしい。     現に、俺の妹も欲しいらしく、親にねだっていた。     2つ目は少し大きめのクマのぬいぐるみ。   それを抱き締めている田村は格別可愛い。     田村によく似合っている。     3つ目は今流行っている小さい女の子向けの…なんだったかな…   まぁとにかく、そのアニメのキャラクターの武器…みたいな。     こういう事には全く詳しくないので、上手く説明出来ないが、確かに俺の妹も見てた。   主題歌を歌ってた。   「どれがいいかなぁ…」   どれをあげても喜びそうなものばかりだ…   「田中君なら妹さんにどれをあげる?」   「俺か?…俺なら……」   クマのぬいぐるみ、かな…     一番妥当だと思うし…   「俺だったら、そのクマのぬいぐるみだな。」   「コレかぁ…うん、可愛いもんね。」   どうやら田村も納得したみたいだ。   「じゃあ、急いで買ってく…」   田村の言葉が途中で途切れた。     どうしたのか、と思い田村の目線の先を見ると、なんとも可愛らしいウサギのぬいぐるみだ。       .
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