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真っ白な天井。真っ白な壁。真っ白なカーテン。真っ白な布団…。
全て白に統一されたココ。窓際に置かれた赤い花が、ひときわ己の存在を主張していた。
ココは、ある市内に建つ大学病院。俺はココに、3日前から入院している。
今日は、同僚の神崎が見舞いに来ていた。
「オメェも馬鹿だなぁ。なにチャリに跳ねられたぐらいで骨やってんじゃねぇよ」
「うっせえなっ!! 仕様がねぇだろ! 階段から落ちたんだぞ俺は!」
神崎に苛ついた俺は、何とかして殴ろうと腕を伸ばしたが、足が折れてあまり動けないせいで軽々と避けられた。
余計にソレが苛ついて、ベットに立て掛けておいた松葉杖で、今度こそ神崎を2、3発殴った。
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