- 夢 ノ 続 キ -

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      だが、構わずそのまま何度も叩き付ける。            ド チ ャ ッ 、    ド チ ャ ッ 、    ド チ ャ ッ …         湿った音が繰り返される。       必死に抵抗しようと 俺の腕を掴んでいた 松下の腕は、力無く ズルリと俺から離れ、   アスファルトに落ちた。       …どのくらい叩き付け続けていたのだろうか。     ふと我に返る。 気がつけば出来上がっていたのは、   アスファルトに広がる文字通り血の海。   そして、俺から10メートル程離れて円を成した人だかり。         悲鳴にも似たザワメキと、パトカーのサイレンが聴こえた。      
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