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澄み渡る青空の下。
目の前には露天商店が向こうの端が見えない程ズラリと並び、朝も早いのに既に活気を帯びている。
今日はかねてから連絡を取り合っていた『蒼海の旅団』メンバーと、このバザー入り口で待ち合わせを予定していた。
が、どうやら俺が一番のりらしい。
体内に未だ残る眠気を追い出すように思いっ切りのびをする。
ふと横に目を向けると、植林区の方から疲れた様子でトボトボと歩いて来る人影が視界に入る。
俺はその人影に向かい、ブンブンと手を振りながら待ち合わせの相手の名を呼んだ。
「シ~オ~ン」
シオンもこちらに気付き、手を挙げて応える。
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