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-本当に大切なものは失ってから始めて、その大切なものの価値を知る- とは、良く言ったものだ、と少女は呟き嘲笑った。 「フ…本当に………どうして気付かなかったんだろ……」 少女―――詩夢(シオン)は目の前にある一つの墓石に向かって言った。
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