第1章-結婚式-

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コンコン… 扉を叩く音がして、返事をする 「梶原様、奥様の準備が整いましたので、どうぞお部屋にいらして下さい」 聞いた? 奥様だって…(嬉) 舞い上がる気持ちを押さえ付けて、鏡で自分の姿を見直す あれから俺の身長はグングン伸び、体付きもしっかりしてきた まだまだ細身だし、他の男から見れば小さいかもしれないけど…;;; 「奥様、とてもお綺麗ですよ」 「そうですか…」 真歩がいる部屋に案内されている途中、真歩の仕立てを担当していた年配の女性店員が誇らしげに言ってきた 綺麗……か 真歩もあれからグングン成長した 背や性格はあまり変わらないけど、なんか大人の魅力(?)みたいなものが出てきた 前までの可愛さに大人っぽさも加わり、大学ではか-な-りモテている 高校の時と同様、本人にまったく自覚がないのが最近の悩み… もっと自覚してもらわないと俺が困る…;;; 「さぁ、ここですよ」 そう言われて、俺はゆっくりと扉を開ける フワッと優しい香りがして、純白のウェディングドレスに身を包んだ女性がこっちに背を向けて立っていた
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