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●幼稚園時代
うちは農家。
両親は共働き。
だから私の面倒を見てくれるのは、おじいちゃんおばあちゃん。
特におじいちゃん子。
おじいちゃんの太腿を枕にして寝るのが大好きだった。
演歌が流れる軽トラでの、おじいちゃんとのドライブが大好き。
煙草の灰捨てたり、夜中に煙草買って来いとか、いくらパシられても何も苦痛じゃなかった。
役に立てるのが嬉しかった。
おじいちゃんに褒めて貰うのが当時の1番の幸せ。
でもおじいちゃんには謎がいっぱい。
だってスーツ着た人とか子供でも分かる位のお偉いサンとかがよく家に来る。
『じいちゃんはお友達が多いの』
そう聞かされるだけ。
ただ者じゃないとは子供なりに思ってた。
そのおじいちゃんの謎が分かったのは
18歳になってから。
何十年と理事に携わり、理事長に昇りつめ、
それだけじゃなく、
役職をいくつも持っていた程、権力も人脈も腕も持つ人だった。
今思えば
その当時から祖父を
『尊敬』
という目で見ていたかもしれない。
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