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「そういえば、龍瀬くんも同じクラスだったね」 「神楽さん、言い方がまたわざとらしいよ……」 とまあ、見たまんまの弄られキャラで基本、俺か神楽に弄られてる。ただし、他は弄ると殴り飛ばされる。 詩姫姉がようやくこっちに来た。 「うう~、やっぱりどんなに祈っても結くんと同じクラスにはなれないんだよね……」 「え、何、その今更悟りました的な発言は……まさか、今までやってたのそれ」 詩姫姉は頬を薄紅色に染めて頷いた。昔からもしかしたらを真剣に試すんだから詩姫姉は。まったく。 俺がはぁ、とため息吐いたのに反応したのか、詩姫姉はいきなりこっちに叫んだ。 「結くん、今日が入学式兼始業式だからって、流石に何かしちゃ駄目だからねっ!」
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