14/42
前へ
/174ページ
次へ
「流石に入学式はジャックしたりしないって。高等部入ってすぐに目ェ付けられたくないしな。 な、大地、晶」 「お、おうっ。俺は健全な青少年だしな」 「あんまりそれは関係ないと思うけど。詩姫さん、とりあえず今回は何もしない予定なので大丈夫ですよ」 「晶くんがそう言うのなら、そうなんだろうけど……」 詩姫姉がこう言うのにはわけがある。わけ、と言うよりは、前科と言ったほうが当てはまるかもしれない。 いや、何というか、中等部の頃に俺、大地、晶の三人でこういう式を乗っ取ったり、学園祭とかで勝手に打ち上げ花火上げたりしたから、教師や生徒会の皆様に目を付けられまくっているということだ。 もちろん花火に関しては秘密裏に市に許可申請を通した。 ついでに中高は生徒会が合同で、大学には生徒会のようなものが存在しない。
/174ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5696人が本棚に入れています
本棚に追加