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「そう。なら、いいんだけどね。それじゃあ、私は生徒会長挨拶しないといけないから、またね」 詩姫姉はじぃ~っと俺を見つめたあと、校舎のほうへと走っていった。またね、の部分は本当に名残惜しそうだった。 手を振っていたので適当に振り返しておく。 「いいよなぁ、結希は。あんな姉ちゃんがいて。 憎たらしいくらい羨ましい限りだ、コンチクショー!」 「いやいやいや、別によくないこともないけど、いいこともないぞ? 第一、詩姫姉を姉とは呼んでるけど、義理とか従姉に近い──言い方悪いけど、ただの他人みたいなモンだぞ?」 「余計いいじゃねぇか、馬鹿野郎ッ」 俺も人のこと言えねぇけど、こいつよりは馬鹿じゃない。
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