始まり

2/2
前へ
/174ページ
次へ
急な降下、客室に座る人間全員、一瞬無重力を感じただろう。 旅客機は降下した分上昇するため、上部を上に向けた。 機長は乗客に「乱気流に呑まれたが脱出し、今は上昇中」と伝えたが、その頃辺りから旅客機内の温度が急に上がり始めた。 乗客は一抹の不安を覚えるも機長やCAからの連絡がないため何もないないのだろうと、ただただ客室が冷えるのを待った。 その不安は確かだった。 いきなり旅客機の後部が爆発し、そのまま旅客機は墜落した。 墜落した場所は桜が咲き誇る私有の山。 燃える満開の桜が散っていた。
/174ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5696人が本棚に入れています
本棚に追加