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………… 『──であるからして~、高等部に上がった君たちには~──』 うぜぇ。とにかくうぜぇ。耳の周り飛び続ける蚊や蝿よりうぜぇ。けど、駄々こねる大地はもっとうぜぇ。 今度一発殴ろう。うん、決定。 『それでは、生徒会挨拶です』 舞台脇から詩姫姉が出てき、舞台中央……マイクがある場所へと向かっていった。 そこまで来ると生徒全員が見えるように軽くお辞儀をし、マイクと向き合う。 生徒の中から僅かに歓声が上がった。 『生徒会長の桜咲詩姫です。 こんな清々しい日に屋内で長々と話すのも何ですし、手っ取り早く済ませましょう』 詩姫姉はにこりと笑って言った。
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