【聖夜】

10/15
前へ
/17ページ
次へ
「ここは?」   ウォアは何かに引かれるように走り出した。 息を切らし立ち止まったその家は…   「ウォア!? ウォアなの!?」 小さな犬小屋は変わらない…。 そこにはちょっぴり大きくなった純白の犬が自分の名を呼んだ。 「ニイニ…やっぱり君の町だったんだぁ」 ウォアは崩れるようにニイニに寄りかかる。 「ウォア、どうしたの!? こんなに傷だらけで…こんなに汚れて…ウォア?」 ウォアは眠っていた…本当にやすらいだ笑顔で…。 ニイニはそんなウォアが嬉しくて彼の頬をペロリとなめた。  
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加