0人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
朝…。
あいかわらず、人は忙しそうに動きまわる。
小さなふたりには見向きもせず…。
「なんか人間が騒がしいね」
「そうね。寒いと人間は大変なのかもね。そういう時はたまにごちそうくれたりするよ、飼われてた頃ね」
「鳥さんは、捨てられたんじゃないよね? なんで出てきたの?」
「確かに食べ物には苦労しないわよね。でも何か違かった…。何か足りなかった…」
「何が?」
「何かな? わかんないわ」
小鳥はくすっと笑った。ウォアは不思議そうな顔をする。
「ただね…」
最初のコメントを投稿しよう!