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「覚悟ォォォォォォ!!!!」
「ギーーーーン!!!」
銀髪を揺らし、ギンは特攻。
「甘いわ!!」
「ぐあああぁぁぁッ!!!」
「ギーーーーン!?
………畜生!畜生!
よくも、よくもギンを!
うわぁあぁああぁ!!」
ギンの犠牲を無駄にしない為にも、
カケルは“勇者”に向かい駆けた。
「そんな作戦で私がひるむとでも!」
「うおおおぉぉぉ!
『ジャベリン(投鏑槍)』!!」
「ふん!ぬるい!」
“勇者”は見切りカケルが投げた物を避ける。
カケルは笑った。
「それはフェイクだ!
こっちが本命―――何ッ!?」
「君達の考えなど、手に取る様にわかるのだよ。
散れッ!!」
ドゴンッッ!
鈍い音が腹部に。
「ぐっ………ゴメン、ギン………倒せなかった………。」
バタッ。
カケルは倒れた。
その姿を見た“勇者”は優しく笑う。
こうして、第二次枕投げ戦争は“勇者”シドの勝利に終わったのだった………。
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