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「勿論!シドさんにリベンジを―――」
「違うわよ~。私はそんなコト聞いてないわ♪」
カケルとギンは“勇者”にリベンジをしようとしていたらしく、瞳の奥が燃えていた。
「違うって?」
「ハァ~………。水の都にもアルシェちゃんの記憶の手掛りが無いのよ?
―――次はどこに行くの?」
カケルはビビにそう言われると、目をパチクリさせる。
そして呟く。
「そういや………考えてなかった………。」
「しっかりして下さいよ!カケル!」
呆れて果てたアルシェが文句を。
「そうでござる!カケル殿!」
ギンも文句。
つーか、お前もしてたよね?枕投げ。
「全くだぞ。カケル君、それでも英雄『ガントレット』の二代目かい?」
ギンの隣の“勇者”も文句。
…………ん?勇者?
「って、シドさん!?
いつの間に!?」
ギンの隣には、いつの間にかコーヒーを優雅にたしなむ“勇者”シドがいた。
「ん?君達が私にリベンジを考えている時くらいには、コーヒーを頼んでいたよ。」
そして、紳士の笑顔。
カケルとギンの笑顔はひきつっていた。
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