パン屋の僕と……フレア国

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こういう礼儀も忘れちゃいけない。 こういった細かい礼儀がパン屋の繁盛に繋がると僕は思う。 それ以前にお客様に礼儀を尽くすことは僕としては当たり前だ。 「レン兄ちゃん、はい。」 一番先頭に並んでいたのは、常連さんのルリナちゃん。 僕にパンを乗っけたトレーを渡してきた。 ルリナちゃんは僕の妹的な存在でいつも朝にパンを買いに来てくれる。 背が小さくて会計のテーブルにトレーを出すのをいつも一苦労している。 だから僕は手を伸ばして取ってやるのが常だ。
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