558人が本棚に入れています
本棚に追加
チュッ――
「ん…龍夜?」
額にキスすると、不思議そうに見上げてきた。
あぁー。駄目だ。止まんねぇ。
「お前が悪いんだぞ」
「…へ?なに……っ!…ちょ…龍…夜……んぅ」
裕兎が何か言おうとしたが、かまわずに深くキスをした。
「あ……ふぅ…ん…龍夜ぁ…」
潤った声で、俺を呼んでくる。
サワッ
「ひゃうっ!!」
俺は裕兎の腰を撫でた。
ただ撫でただけなのに…裕兎は敏感に反応してくる。
「駄目……龍…ぁあ…夜…学校…ん」
「今日は…休も?俺もう止まんねぇ」
「や…やだ!!」
ガシッ
「~~~っ、ひでぇな…血が出てきた」
「龍夜が悪ふざけするからでしょっ!天誅だよ!」
裕兎に噛まれた唇がズキズキと痛む。
腰を撫でていた手は叩き落とされた。
「僕は無遅刻、無欠席を目指してるんだ!最後の1年なんだよ!?絶対やってやるんだ!」
裕兎はガッツポ-ズをしながら言う。
「それに…」
「それに?」
「…朝から盛ってんじゃねぇよ!ばぁか!!」
バコ--ンッ☆
いったいどこから取り出したのか…2個目のピコピコハンマーで、おもいっきり頭を叩かれた。
俺の頭の上に、何人か天使が見えた…。
「早くしないと先行っちゃうから!」
仕方なく、俺も学校に行くことにした。
おあずけしやがって…
覚えてろよ。
最初のコメントを投稿しよう!