ボクはキミが好きでした

１

『出来たか？』

こくり。

僕が頷くと、君は入園式の時に見せてくれたような笑顔を見せてくれました。

僕は、そんな君を真っ直ぐに見ることが出来ずにモジモジしていると、すっと手を持ち上げられました。

一体、何をするの？

僕が君を見ると、君はまたにかって笑ったんだ。

『これから、結婚式を行います。俺は、お前を愛する事を誓います。』

えっ、僕はどうすればいいの？

『お前も俺がさっき言った通りにしろ。』

そうなの？

「僕は、君を愛する事を誓います。」

何だか恥ずかしいね。

『リングの交換。』

僕達はさっき粘土で作った指輪を交換してお互いにはめあいっこをしました。

スッゴく不恰好だったけど、昔はそれがどんなに輝いて綺麗に見える宝石より、一番輝いて綺麗に見えていました。