別れへの…

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俺は古くなって錆び付いて開いたままの門を通り抜け玄関を開く 鍵はかかっていない 「ただいま~」 俺は靴を脱ぎながら声をあげる いつもより声が小さかったかと、少し後悔する 「お帰り」 居間の奥の台所に居るであろうばあちゃんの声がする 俺は玄関のすぐ近くの階段の下に荷物を置くと居間に向かう 階段の横を抜けて右側が居間でその奥が台所 「ばあちゃんただいま」 俺はもう一度ばあちゃんに挨拶する 「ハイ、おかえりなさい」ばあちゃんは俺にコップを差し出してくる 俺は冷蔵庫から牛乳を取り出すとコップに注ぐと開けっ放しの冷蔵庫にしまう 「お昼、もう少しでできるからまっててね」 「は~い」 返事をすると居間に戻りコップを置くとテレビをつけて机の前にと座る
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