別れへの…

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かあさんはなぜかは知らないけど父さんの事は話したがらない 実際に俺が昔聞いたときも上手くはぐらかされた 父さんが死んだっていう話もばあちゃんから聞いた話で母さんは俺がその事を知っているってことも知らないのかもしれない この話をしたことのある相手も大将以外にはいない… 「まあ良いけど…なんかあったらちゃんと話すのよ」 母さんは俺の頭にポンとてを乗せると軽く撫でる そして立ち上がる 「さてとちょっとお買い物でもいこうかな~」 母さんはのびをしながら俺の方をチラッと見る 「俺がいってくるよ」 母さんは俺に何かを頼みたいとき頼み事を自分でやると言って俺をチラッとだけ見る 俺はそれに対しつい「俺がいく」と言ってしまう いつも気がついたらお使いを頼まれていないのに率先して俺はやっている きっと計算のうちなんだろうけど…母さんに無理はさせたくないからいつもやってしまう 「んじゃ、お醤油お願いね。ハイお金」 台所から財布をとってきた母さんから千円を受け取る「じゃあいってきます」 ばあちゃんと母さんに声をかけると居間を出て家の玄関へと向かう 靴だなに並ぶサンダルを乱暴に出すと履いて家から出て近所のスーパーへと向かって
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