別れへの…

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『キンコーンカーンコーン』 授業の終わりのチャイムが鳴った 「…さて、話の途中ですがお時間のようです」 先生は簡単に荷物をまとめ始める と、言っても荷物と言うほどの荷物は無い…教科書と言っても道徳の教科書はペラペラだし ペンケースやノートも持ってきてはいるけど使っているところは見たことがない たまに、新聞や雑誌、小説等の一部をコピーして持って来たりするけど今日はそれもない 俺は手ぶらで来ているのと同じだと思う 「…では皆さんに宿題を出しましょう」 毎週…と、言うわけではないが月に一度くらい先生は宿題を出して帰る まあ宿題とは言っても頭で考えて指されれば発表という形が多い 「あなた方にとっての出会いや別れ…何に対してでもいいです」 「文章にして書いてきて下さい」 そう言うといつの間にか作文用紙が配られてきていた 「ではまた来週」 先生は来たときと同じようにバックをもって教室を出ていった
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