別れへの…

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きっと来週の予定と言っても基本的にはいつもと同じだろうけど三学期が始まったばかりなので考え事は止めて耳をかたむける 「…まず月曜日はいつも通りの朝礼ですが学期はじめのために多少長くなるかもしれません」 「火曜日の委員会と水曜日のクラブの活動は六年生の皆さんはコレが最後です 引き継ぎ等があると思うので必ず出席してください そして最高学年であるということを忘れないように」 柏木先生はヤケに丁寧な口ぶりでいつも話す 四年前新任として赴任して今年で教師として四年目だけどが担任として受け持ったはじめての生徒が俺たち六年二組だ… 正確には五年二組だけどね 三年生と四年生の時は副担人として… 五年生と六年生である現在は担任として授業をしてる …それもあってかいまだ形式的な発表?みたいな感じになったりもまだ結構あったりする よく言えば間違えはない けど悪く言えばつまらない… いい先生であることに代わりはないけど 「…と、来週の行事はこのくらいです」 なんだかんだ考えてしまっているうちに話が終わったみたいだ 「あと一つ忘れていましたが月曜日のロングホームルームの時間に席替えをします」 『ガヤガヤ』 席替えと言う言葉に教室がざわめく 「皆さんお静かに」 先生はざわめく教室に少し声を張って言う 「…そんなに荷物はないと思いますが簡単に身の周りを整理して帰りましょう」それだけ言うと先生は立ち上がり出席簿と日誌を持つ「では安藤さんお願いします」 日直の安藤に声をかける 「起立」 一斉に立ち上がる 「先生さようなら」 「「先生さようなら」」 安藤に続くようにみんな声を揃える
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