ハロウィンの続き

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どうしたら俺の気持ち伝わるんだろ? ああ、俺ってこういうとき自分のキャラ損してるって思うんだよ。 「あのさ…おれだって、真剣にお前がその…」 教室であんなにさらっと告白してきたシンは顔を真っ赤して、地面をみてる。 俺の気持ちが伝わってるみたいだから、目を合わせてくれなくても許すことにする。 「男同士とかさ…考えるのやめにしない? 俺はシンとキスしたいし、それ以上のこともしたい。シンはそう思わないの?」 「なんでそういうこと簡単に言えるんだよ…ちょっとは躊躇えよ、ばかっ」 恥ずかしそうにしてるシンが愛おしくて、気づいたら抱きしめてた。 「好きだよ…すっと傍にいるから」 女の子とは違う大きな身体。 身長は俺のほうが高いけど、腕にすっぽり埋まったりしない。 それでも可愛いし、俺にはシンしか見えない。 「北条…」 ほとんど目線は同じ。 俺の名前を呼んだ、ちょっとだけ下の位置にある唇に、またキスを落とした。 「里央って呼んでよ…」 耳に低く囁けば、真っ赤になって俺を睨みつけてくる。
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