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気が付いたら
野球部に俺の居場所はなくなっていた
先輩からの暴行も、バットを持って抵抗したお陰でなんとか治まったが、心の傷は消えなかった
ある昼下がり
俺は屋上で泣いた
自分でも何故泣いたのかはわからない
ただ、淋しかったんだろう
人間1人では生きていけない
ただ、愚痴を聞いてくれるだけでいい
ただ、一緒に笑いあえるだけでいい
俺が友達を作らない理由
それは『面倒くさい』のではなく『裏切られるのが怖かった』
このことを認めたくなかった
しかし、今痛感している
無情にも涙は止まることを知らなかった
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