黒と白

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俺はその視線が気になり、視線の持ち主の方を見てみた。 ……隣の転校生だった。 黒嵐院……とかいう少女は椅子ごと俺の方に向けてジーッと見ていた。 そういや、転校生って言ったら何かクラスの注目の的みたいな感じになってその子の周りは人集りが出来そうなイメージがあったけど……意外とそうでもないんだな。 なんて思ったりしている間も黒嵐院はジーッと俺の方を見ていた。 ……これって、話しかけたほうがいいのかな? そう思った俺は真面目に挨拶から入ってみることにした。 「こんにちは~(笑顔)」 「……おはよー(微妙な笑顔)」 微妙だ!!!!! 何か微妙な感じになってしまった……! しかもさりげなく挨拶が訂正されてるし……。
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