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あーあ。どうするんだよ……。
黒嵐院も微妙な笑顔のままこっち見てるし。
何コレ?にげたほうがいいのかな?
それともボール投げていいのかな?モンスター的な……
みたいな意味のわからない事を考え始めていた俺に黒嵐院が話しだしてきた。
「あなたって……白いよね?」
「は?」
いきなりの謎の問いかけについ俺は聞き返した。
しかし、黒嵐院はそれに答えるつもりは無いらしく、俺の返答を待っていた。
「そういうお前は黒いよな」
俺は特に深く考えずにそう返答した。……いや、この返答は変な気がすることはわかってるよ?でも白って言われたら黒って返したくなるし。いや変な気がすることはわかってるよ?
あれ?これ二回目……?
なんてまたブレインバーストしそうになっていると、急に黒嵐院が嬉しそうに笑い出した。
「フッフッフ……そっかぁ……黒いかぁフフフフ……」
カワイソウに……この子壊れた?
「なんじゃそりゃ」
そう言って会話を続けようとすると
――キーンコーンカーンコーン……
チャイムが鳴ってしまった。
仕方がないので会話を中止し、授業に専念することにした。
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