黒と白

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俺は荷物を置き、それなりに教科書類を直したりなんかした。 ついでに、俺の席は窓際で一番後ろというかなりの好ポジションだ。 ――キーンコーンカーンコーン そんなお決まりのチャイムが鳴り、担任の教師が教室に入って来た。 「起立。気を付け。礼」 それと同時に学級委員の号令に合わせる。 いつも通りの光景だ。 つまらない。 『毎日は同じ事の繰り返し』という言葉を聞いたことがあるが……俺はその言葉に激しく同意だ。 細かく見ていけば、確かに全く同じ日なんてありはしないだろう。 だが、こう……何か今までの日常が急に変わるようなことが起こらない限り…… 例えば……転校生とか。 そんなことを考えていると、いつもならここで今日の予定やらを話す担任が違うことを話しだした。 「実は本日、転校生が来ています」 ……マジかよ。 急にざわつきだす教室。 「静かに!――それでは入って来て下さい」 先生は教室の入り口に向かってそう言った。
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