黒と白

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……コクリ。 彼女は軽く頷いて了承した。 それから、そのまま差された席の机をに向けて歩きだした。 テクテクテク…… すると、目的の席まであと半分という地点で彼女の視線がチラッと俺の方に向き、俺と目があった。 「……!!」 彼女は大きく目を見開いて一瞬驚くような顔をした。 ……え?俺何か悪いことしたか? と思ったりもしたが、特にそんな覚えは無いのであまり気にせず軽く目を逸らした。 まあ、それから彼女の方も何事もなかったかのように席に着いたわけだけども。 彼女が席に着いたのを見計らって担任はいつも通り本日の予定などを話しだした。 話の内容だが、たいした事も特にないようで、ただ一部の委員会の生徒が用事がある――のようなものだった。 俺には関係ない話だということは確かだ。 そんなこんなでホームルームも終わり、一限目までの軽い休憩時間に入った。
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