春の風

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3月ももうすぐ終わる頃まだ肌寒い風が吹く 仕事も休みですることがない… 僕は暇潰しにネットをしているとそこで今流行りの出会い系サイトを見つけた 彼女いない歴三か月… 社会人になると出会いもないしな~ 合コンもうまくいかないし…まぁ暇潰しがてら投稿でも見て見ようかな… サイトの中を見て見ると明らかにサクラのような文章ばっかり やっぱりこんなもんで出会いとかないよなぁ… 諦めかけてた頃に一つの書き込みがあった 『スロット一緒に打ちに行ける人いたらメールしましょう』 これだ!! 僕は勝ち誇ったようにメールをするとすぐに返信が来た 色々な話をしているうちに相手の子はひろちゃんとゆう隣り町に住んでる23才の子だってことが分かった 意外と近いし機会があったら遊びに行けるな~ 僕はウキウキで毎日のメールを楽しんだ メールの内容は他愛もないことばかり 今日スロットに行って勝った!とか夜ご飯は何を食べた!とか… たったそれだけのことでも僕の平凡だった日常に春が来たように楽しかった そんなある日彼女から突然メールで 『会いたい』 それだけが送られて来た 正直下心がなかったわけじゃない 会いたいと言われれば嬉しい だけど僕の中で彼女の存在はでかくなりすぎていた 今きっと彼女に嫌われたら僕はまた平凡な生活に戻る 楽しかった日々がなかったことになる そのことに恐怖があった 気付かないうちに彼女に恋愛感情を抱いてた メールはいっぱいしてる 電話も何度もかけた だけどもし彼女と会って僕のことを嫌いになってしまったら… 携帯を握り締めたまま僕には返信をする勇気が出なかった… このままじゃどっちにしろ彼女に嫌われてしまう… 僕が送れたメールは一言 『嫌われたくない』 それだけだった… もちろん返信はない… 何時間も携帯を前にして 何度もメールの問い合わせをした それでも彼女からのメールは受信できなかった… どっちにしても終わったな… 僕の心の中に 『諦め』 っとゆう言葉と共に止まることのない涙が流れた
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