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シメ子は昔、スナックでバイトをしていた。
その頃、客として店に通っていたのが、今のシメ子の旦那になってしまった、じぃさんだ。
じぃさんは、かなりのイケメンだった。
西郷輝彦よりカッコイイかった。
当然、女に不自由なぞしていなかった。
そんなじぃさんに、身の程知らずのシメ子は一目惚れをしてしまった。
そして、シメ子は心に誓った。
何としてもこの男を手に入れてやる!
そのために私は『どんげかせにゃ~いかん!』…と
シメ子は、妖気を漂わせ、イケメンじぃさんをかどわかし、何とか映画を観に行く事ができた。
シメ子は、雲の上に居るような気分で、映画が終わった後の事を考えていた。
途中、イケメンじぃさんが『トイレに行ってくる』と席を立った。
しかし、なかなか、イケメンじぃさんは戻って来ない。
それもそのはず、じぃさんは、そのまま他の女に逢いに行ってしまったのだった。
そうとは知らないシメ子は、一人帰って来ないじぃさんを待っていた。
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