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シメ子の身内との、顔合わせをする日がやって来た。
シメ子には、実は秘密があった。
それは、逃げられた夫との間に子供が1人いたことだ。
じぃさんには、バツイチの話はしていたが、子供の話まではしていなかった。
それはそうだ。
馬面の上に根性悪で、おまけに子供までいたんじゃ…
じぃさんがシメ子など相手にする訳がないのだ。
シメ子は、微かな希望にすがった。
じぃさんは、オレのどんげな障害もひっくるめち、愛しちょるはずじゃ!
やっ―と、ここまじこぎつけたとん、諦むる訳にはいかんかい!
どんげかせにゃ~いかん!
子供のことを知ったじぃさんは、案の定、『この話はなかったことにしてくれ』と言って来た。
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