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先成「すまない。さっき電話番号を聞きそびれたんだ」
純「盗撮はやり過ぎじゃね?」
先成「それも悪かった。スキンシップとして受け取ってくれ」
純「犯罪がスキンシップかよ。
もういいや。それで?用件は何だ」
先成「うん。バイトの内容を詳しく説明したくてね。君はしようとは考えたか?」
先成は期待を込めた口調で話す。
よほど、純にそのバイトをして欲しいようだ。
純「そのバイトで、いくつか質問がある。答えようによって、俺がバイトするかどうか決まるからな。
まず、指名した奴と喧嘩するらしいけど、俺は理由がなきゃ喧嘩はしねぇぞ?てめぇの好き勝手で、喧嘩すんのは嫌だ」
先成「うん。その点は問題ない。俺も正当な理由無しに、指令は出さない」
純「そうか。じゃあ次の質問なんだけど、当然の質問だが…時給はいくらだ?」
先成「それなんだけど、俺の指令を遂行したら金を渡す事になってるんだ」
純「………。そいつは…微妙だな。指令が中々来なかったら……」
先成「ははっ。俺がそんな事も考えずに、勧誘するワケないだろ?
今まで、平均して一ヵ月に二回は指令を出している。後、指令が無い月があった場合、特別に給与されるから安心しろ」
先成は純の疑問を遮り、一気に言った。
純「ふーん…。そっか。金の心配はねぇ…と。
じゃ、次な。指令を出す奴って…誰だ?」
先成「……何でそんな事を聞く?」
純「普通疑問に思うだろ。喧嘩するのがバイトだぜ?その司令官は、何で俺を雇うのか?その目的は?金はどこから出してる?」
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