勧誘

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先成の渇いた笑いが聞こえた。 先成「そこまで深く聞いたのは君が初めてだ。中々…疑り深いね」 純「……他にそのバイトしてる奴がいるみてぇだな」 先成「いい読みだ。三人している」 先成の声は満足気だった。 純「……とりあえず俺の質問に答えろよ」 先成「ああ。話しすぎたね。 まず、司令官は誰かだったかな? 俺だ」 純「は…?お前…?」 先成「詳しくは後で話そう。次の質問は…目的か。それは、君がしてくれるなら言おう」 純「……分かった」 先成「次…は…何で君を雇うか?喧嘩が強いからだ。喧嘩がバイトなんだから当然の条件だ」 先成はさも当然のように言った。 純「確かに…そうだな。でも、俺はそこまで喧嘩強くはねぇぞ…?」 先成「謙虚なんだな。相手を他の物に注意を払わせ、すかさず金的。面白い闘い方だ。真正面からぶつかるより、かなり賢いやり方だと俺は思う」 純「メンドかったからだっつーの。そんな褒めると逆に疑い持っちまうぜ…」 純は思わずニヤけたが、態度は紳士的だった。 先成「……まぁいい。君が喧嘩が強いかどうかは、俺が決める事だ。自信を持ってくれ。 さて、もう一つ質問があったね。金はどこから出してるか?だったな」 純「そうだ」 先成「株と投資すりゃ、やり方によっては医者より稼げるぜ?お前もやってみろよ」 先成は遠回しな言い方をした。 相当稼いでいるようだ。
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