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テレビの中でも、純自身でも絶頂を超えようとした時、純のケイタイが鳴り出した。
メールなら無視したが、純にとっては不運にも電話だった。
電話だったがために、純は頑張るのを断腸の思いで止め、ケイタイに手を伸した。ちなみに、テレビには、満足気な顔をした女が映っていた。
純「おんどれぇぇぇぇぇ!!!どこのカスじゃぁぁぁぁぁ!!よくも俺の至福の一時をぶっ壊しやがったなコルァァァァァ!!!表出ろやぁぁぁぁぁぁ!!!」
純は号泣しながら叫んだ。
先成「痛……。す、すまなかった。まさか、丁度君がAV見ながらオ」ブチッ
純は電話を切った。
純(何で知ってんの?何で知ってんの?何で知ってんの!!?)
純はカタカタ震えながらテレビを消した。
再びケイタイが鳴った。
純「もっ…もすもす?」
先成「いきなり電話を切るなよ…。まぁいいや。少し話があるんだが…」
純「待て。一つ聞きたい事がある」
純は先成の言葉を遮った。
先成「何だ?」
純「何で…俺のしていた事が分かった?そして、何で俺のケイタイ番号知ってんだ?」
しばらくの沈黙。
先成「ははっ。君の部屋のベランダから、マンションが見えるだろ?そこの部屋に……ね?」
先成のテンションが高い。
純「てめぇ…と…盗撮か……」
先成「ははっ。お茶目ないたずらだよ。君の電話番号は…うん…インターネットで……ね?」
純「ね?じゃねぇぇぇよ!!何がいたずらだ!!何ハッキングしてんだコラァァ!!」
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