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母『愛梨~どこ行くの?』
アイリ『んっ?隣。』
母『じゃ~これミヤちゃんに持ってって♪今日千葉のおばちゃんから、ミヤちゃんちの分もって送られて来たから。』
そう手渡されたのは、立派そうな箱菓子。
アイリ『これチョコ?食っていい?』
母『バカッ!!ミヤちゃんさって言ってるでしょ。食べないでよっ!!』
アイリ『はいはい。』
母『それと、明日入学式なんだから早く帰って来なさいよ。』
アイリ『…はいはいっと。』
玄関で適当なサンダルを履き、ドアを開けると冷たい風が吹き付ける。
アイリ『寒っ!!!!』
着ていたパーカーのフードをかぶり、歩きなれた道を行く。
うちでやってる小さな家庭菜園の畑の横を通って、10メートルほど歩くと隣の家がある。
夜だとゆうのに…
月明かりのおかげで明るくて歩きやすい。
隣の家は、私んちと同じ名字
おじいちゃんの弟が分家した家らしい。
つまり、うちのおとんのいとこが住んでいる。
つまり、親戚って事。
私はいつもの様に
チャイムも鳴らさず中へ入り、リビングへ向かう。
『おっ愛梨どうした?涼達なら上に居るぞ?』
そう言うのはおとんのいとこのトモじぃ。
なんか『友蔵じいさん』の略みたいだけど…
本当は『智也おじちゃん』の略
いつの間にかそんな呼び方になっていた。
アイリ『これおかんから。千葉から送られて来たってさっ。ねぇミヤちゃん~これ上で食っていい?』
『いいよぉ~。』
キッチンから顔を出したのは、その嫁のミヤちゃん。
うちのおかんよりも少し若くて綺麗なミヤちゃん。
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