はじまり

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村に着いた俺は、すぐに噴水ちかくの自分の家に向かった。 自分の家の前に着いた時、家はもうすでに焼け崩れていて中に入れる状態ではなかった… 「親父………母さん……」 数時間前まで一緒に夕食を食べていた2人はもういないのかもしれない … …でも、炎から逃げられ別の場所で息子を捜しているのかもしれない。 俺はとりあえず危ないので、村の外に行こうと、自分の家に背を向けた時、隣のカインの家から、カインがでてきた。 俺はその姿にまた胸騒ぎがした。 ……………………カインが剣を持ち、血まみれででてきたからだ。 カインは俺の存在に気がつき、目を見開いて俺を見た。 碧い、空をうつしていた眼が…………昨日の晩、2人でみた満月のように紅く染まっていた。
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