プロローグ

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俺の住んでいる町は、コレといった名所も無く、コンビニも2、3件といった感じで、わりと小さな町だ。 学校は小学校と中学校が1つずつあり、全校生徒は小中合わせても500人に満たない。 そんなわけで、運悪く500分の1に在する俺は、だらだらと下校している最中である。 「よぉ、タカ。今日うちで遊ぼうぜ!」 後ろから元気よく肩を叩いてきたのは、古谷。 小学校からの友達である。 「それにしても見るからにバカそうな顔をしている。俺だったら恥ずかしくて外に出られないね。ある意味勇気のある男なのかもしれない」 「嬉しくねぇよ、そんな誉め方!!それに俺、顔には結構自信あるんだ」 「一生言ってろ」 とまあ、親友とまではいかないが、こんなバカなこと言い合って笑い合える仲なのである。 コイツといる時間は、小さな悩みも笑い飛ばすことが出来るから嫌いじゃなかった。
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