プー太郎

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そんな中に紛れて システム内容を聞き お客さんと話をして お酒を作る仕事だという。 おさわりがあったりするのか 聞いたり不安な所は 色々聞いたりしていた。 『今同じように面接してる子達はほとんど未経験者ばかりだからきっとやりやすいよ。』 周りを見渡し 2人で顔を見合わせ のーちんとやる事に決めた。 (あたしも夜の仕事かぁ…。) その時のあたしには 仕事をする事に 凄く意味があった。 父の事業が失敗し その時のうちには 誰も働いてる人が 居なかったから。 今となってはどうやって 生活をやりくりしてたのか 不思議でしょうがない。 そして 元々夜の商売とあたしには 小さい頃から縁があった。 うちのママは地元で フィリピンパブを経営して 何かと色々 小さいながらに見てきていた。 授業参観に来れば みんなに めりんちのママ凄い美人! などと言われ 綺麗で自慢のママだったが 幼い頃のあたしには 夜に化粧をし 綺麗になって 出掛けていくママは凄く淋しくて キライいで嫌だった。 だから夜の仕事なんか 絶対しない! ママのお店なんか継がないって 小学生の頃は良く言ってたなぁ。 今となっちゃ 継ぐとかの前にママのお店 無くなっちゃたけどね…。そんなあたしがプー太郎を 脱出して夜の仕事を 始める事になった。
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